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チョビたん、通院の記録[10]~敵の正体判明~ [ Lチョビたん通院記(甲状腺編)]

というわけで、3日後電話にて結果の確認。
まずは腹部レントゲン再検査の結果。
→右腎臓に結石有り。
次に尿検査の結果。
→細菌反応有り。いわゆる膀胱炎でしょう、との事。
最後にホルモン検査の結果。
→ホルモン数値が基準値より高く、甲状腺機能亢進症と確定。
 
今後の方針としては、膀胱炎の治療として抗生剤を投与。
万が一、腎臓にある石にまで細菌が入り込んでいると
かなり長期間投与しなければならない。
 
結石には療養食で溶けるものと溶けないものがあるが
じっさいにやってみないと溶けるか溶けないかはわからない。
 
甲状腺機能亢進症の治療としては完治させるには手術をするしかない。
しかし、年齢的なリスク、技術的なリスクを考えると
手術をすることは現実的ではない。
薬でコントロールしていくことになるだろう。
詳しいことは来院時に説明します、との事。
 
 
[2006.3.7]
電話で大体のことは聞いていたが、改めて説明を受ける。
ホルモン検査の結果、
血清総サイロキシン(T4)の数値 9.6(μg/dl) *参考基準値0.5~3.0
 
先生自身も、まさか本当に甲状腺機能亢進症とは思っていなかった様で
驚いていました。 
改めて甲状腺付近を触診してみると、「有るはず!」と思って探して
やっと見つかる程度ですが小さな小さな膨らみが右の甲状腺にありました。
(ピーナッツ半欠け、6~7mmぐらいらしいです。)
今後は一生、甲状腺の働きを抑える薬を飲み続けることになります、との事。
今回、甲状腺機能亢進症と診断されたことで、
今までの血液検査の結果で肝酵素の数値が高かったのはそのためであると判明。
(肝臓自体には異常がないという事。)
 
ここで甲状腺機能亢進症についてどんな病気であるか紹介しておきます。
 
[猫の甲状腺機能亢進症]
甲状腺機能亢進症は、歳をとった猫がかかる病気で、甲状腺ホルモンが多く生産されすぎるために起こります。ホルモン生産が多くなるのは、普通は甲状腺に腫瘍ができるためです。このような腫瘍は、良性(癌ではない)の場合もありますし、悪性の場合もあります。甲状腺になぜこのような腫瘍ができるのかは判っていません。
 
甲状腺ホルモンが多く作られているときは、猛烈な食欲があるにもかかわらず体重が減り、頻繁に排便するようになり、喉が渇きやすく尿の量が増え、落ち着きがなくなり、良く鳴いたり声を立てるようになり、毛並みの手入れをしなくなり、心臓の動きが速くなったりします。心臓が重大な影響を受けて、鬱血性心不全になることもあります。
 
手術をして甲状腺を取り除くことをおすすめします。甲状腺を全部取り除いた場合は、代わりの甲状腺ホルモンを生涯与え続けることになります。長期間にわたって内科療法を続けることはお勧めできません。なぜなら甲状腺機能亢進症のもととなった腫瘍が悪性の場合もあるからで、また、薬を長期間使用することで副作用が出る場合もあるからです。かなり重度の心臓疾患がすでに起きているときには、ペットが手術に耐えられる程度に健康を回復するまでの間だけ薬による治療を行います。
(手渡されたリーフレットより転載。)

甲状腺ホルモンの働きを抑える薬を飲むことで、腎臓の機能が低下する懸念もあるので
しばらく経ったら再度血液検査と尿検査をしましょうとの事。
場合によっては甲状腺の治療を中止した方が良い結果になることもあるかもしれません。
というのは、
*甲状腺ホルモンが多いことで、現在血流がものすごく良くなっている。
*心拍が速いのもそのためである。
*心臓にとってはとても負担になっているが、腎臓にとっては血液がどんどん送られてくる
 今の状況はとても良い状態である。
*薬を使って甲状腺ホルモンの働きを抑えると、血流量も通常に戻る。
*それによって、腎機能が低下して腎不全が悪化する可能性もある、という事。 

腎臓結石については、石を溶かす食事を試すと言う手もあるが
やってみないと溶けるか溶けないかわからず、またその療養食自体が腎臓に負担をかける
心配もあるので敢えて治療しないと言う選択肢もある。
もちろん手術で取り除くことも出来るが、やはり今の状況からは現実的ではない。
 
まずは薬を飲んでしばらく様子を見てみましょう、との事。
今日の処方→メルカゾール(抗ホルモン薬)、抗生剤(ピンク色の)
 
 
先生の説明はとてもわかりやすく、とにかく病気を治しさえすれば良い、というよりは
どうやったらチョビたんがよりハッピーに暮らせるか、良い状態をキープできるかに
ウェイトを置いてくれてるのがとても嬉しかったです。
また、簡単な病気でないことはわたしもわかっていましたが
それでもやっと、これから何と戦っていくのかその正体がわかったことで
ずいぶんと気持ちも楽になったのです。


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コメント 17

nimama

やっぱり、甲状腺の病気だったんですね。
ニャンのと人間のは違うかもですが、前にいた会社の社長が甲状腺の病気で中々判明し難いのか、それが分かるまで何軒もの病院へ行ったり大変だったみたいです。
チョビたんも、これからずっとお薬飲んだり長期に渡っての治療も大変だと思いますが、チョビたんとtabbycatさんなら、きっと乗り越えてくれるはず。
これからもチョビたんがハッピーで、穏やかに過ごせますように。
頑張って下さい。
by nimama (2006-06-06 16:17) 

tabbycat

nimamaさん♪
甲状腺の病気は一般的な血液検査をいくら受けても判らず、
「そうかな?」とあたりをつけてピンポイントでその検査をしなければ
確定診断が出来ないみたいですね。
典型的な症状がはっきり出ていればすぐにわかりそうですが
チョビたんの場合はそんなに出ていなかったので・・・。
お薬を飲むこと自体はチョビたんもわたしもそんなにストレスを感じては
いないので、今後副作用のようなものが出なければいいなぁ~、と
願っています。
いつも気にしてくださってありがとうです。(^_^)
by tabbycat (2006-06-06 18:39) 

ここの管理人

甲状腺の病気とはこれまた大変ですね。
治療は本当に猫も人間も苦しいものがありますが、
是非とも乗り越えて欲しいものです。
がんばれビームを送ります(^_-)-☆
by ここの管理人 (2006-06-06 21:18) 

tabbycat

ここの管理人さん♪
応援ありがとです~。
甲状腺の治療自体は、決まった時間に錠剤一個飲ますだけなので
そんなに大変でもないのでご安心を~。(^_^)
幸いお薬は良く効いているようで、先生も太鼓判を
押してくれてます~。
by tabbycat (2006-06-06 23:22) 

猫ふみふみ

前の先生は、何をしていたのかと、怒りたくなりました。
甲状腺の病気を疑ったtabbycatさんは飼い主の鏡だわ!
ずっとお薬を飲ませなければならないのは大変だけれど、
それで愛猫が元気でいてくれるのなら、頑張れちゃいますよね。
チョビたん、こんなに愛されているのだから、長生きするんだよ!
うちの竜と一緒に猫又仲間になって~
by 猫ふみふみ (2006-06-07 11:24) 

unitaro

いよいよtabbycatさんとチョビたんの快進撃が始まります!
モヤモヤとして見えなかった敵がようやく姿を現しましたね。
>どうやったらチョビたんがよりハッピーに暮らせるか、良い状態をキープできるか
先生好きだーっ!(笑)
本当に頼もしいですね~!
チョビたん好きなものいっぱい(ほどほどに)食べて元気になってね!
by unitaro (2006-06-07 13:36) 

tabbycat

お返事が遅れましてすいませーん。
猫ふみふみさん♪
前の先生は、この病気自体に対する知識が乏しかったので
ああいう対応も仕方なかったのかもしれませんね。
わからなくてモヤモヤしていた期間が長かったので
調べる時間もたくさんあったし、チョビたんの事も良く観察していたので
これはもう、甲状腺に違いない!と自分の中では確信していました。
猫又、良いですねー!ぜひなってもらいたいです。(^_^)
そしたら全国猫又集会とかあるのかしら?その時は宜しくね、竜君♪

unitaroさん♪
正しい病名が判ってほんっとうにホッとしましたよ〜。
あのままだったらもう〜、ハゲが出来るかと。。。(笑)
新しい先生の仰る事って、すごく真っ当だし普通の事ですよね?
でもその普通の事が普通でない病院があるのは悲しいし怖い事です。
今のところ甲状腺が大きくなって来ている兆候もないので
このままお薬さえ飲んでいればずっと元気でいられるといいなぁ、と
願っています。(^_^)
by tabbycat (2006-06-08 17:10) 

てんた

tabbycatさんがもしかして、と疑っていた病名だったのですね。
もし、あのまま前の先生だったら、と思うとちょっとこわくなります。
チョビたん、おかーさんの愛をいっぱいうけて、病気に負けずにがんばれ~。
by てんた (2006-06-09 00:27) 

鯉三

やっぱり病院を替えてよかったですね。
チョビちゃん、元気になるといいですね。
by 鯉三 (2006-06-09 10:44) 

ゆう

獣医さんは、私たちの知らない知識や経験をたくさんもっているけど、でも、その子たちのお母さんお父さんは、獣医さんの知らない、その子たちとの時間がありますものねー!
やっぱり愛情に勝るものはない、ってことですよね^^
体の機能って、単品ではなく、いろんなところと連携しているから、どっかを立てればどっかが立たない、ってこともありますよね。
そのときに、闇雲に元通りに戻すことを考えるより、それとどう向き合うか、どうすれば一番無理がないか、ということを考えることも大切ですよね。
人より短い命をもつ動物たち、できることなら健康でいて欲しいと願わずにはいられないけど、でも、その命ある限り、ずーっと幸せで楽しい時間を分かち合いたいですものね^^なんかtabbycatさんの愛情にうるうるしちゃった~。
by ゆう (2006-06-09 13:57) 

まうまま

ちょびたん、うちのまうと同い年ですね。
だんだん、歳を取るといろいろな病気が出てきて大変ですね。
まうも、来週、おできを取りに病院に行って来ます。
ちょびたんも、治療、頑張ろうね。
by まうまま (2006-06-09 16:19) 

tabbycat

てんたさん♪
だんだん老化が進むのは仕方のないことだと思ってはいましたが
そのスピードがあまりにも急激だったので、これはきっと甲状腺に
違いない、と自分の中では確信のようなものがありました。
病院を変えずにいたら、今頃はきっと。。。考えるのも恐ろしいです。
長期間投薬を続けることでどんな弊害が出てくるのか今の段階ではわかりませんが、可能な限りコントロールしてあげられたらな、と思っています。

鯉三さん♪
ありがとうございます。
病院選びは本当に難しいですよね~。
おかげさまでチョビたんの様子はすっかり元気そのものなのです。(^_^)
人間の甲状腺疾患と同様、
薬さえ飲んでいれば健康そのものなのですよ~。

ゆうさん♪
そうそう!トータルでものを捉えるのって重要ですよね。
それは人間の病気の場合も同じだけど、
ある一部分しか見ないで治療すれば根本的な原因がわからなかったり
別の場所が調子悪くなったり。。。
なるべくいつも楽しい気分で過ごしてくれればなー、と願ってはいるものの
そうそう毎日お散歩には連れて行けないんだよー!と
飼い主の悲痛な叫び、なのだ。。。(;^_^A

まうままさん♪
応援ありがとうございます。(^_^)
まうちゃんももうそんなお歳なのですか~。
ちょこちょことどこかしらに不安が出てきますよね、残念ながら。。。
麻酔なしのおでき取り、無事終わるといいですね~。
まうちゃん、頑張れ~!
by tabbycat (2006-06-09 17:26) 

くみみん

こんばんは。いい先生に会えて、ほんとうによかったですね。
病気はたいへんですが少しでもチョビたんさんが楽になれるよう考えてくださる先生だから安心してお任せできますね。
これからもげんきでね〜!!
by くみみん (2006-06-09 20:53) 

tabbycat

kumiminさん♪
ありがとうございます。(^_^)
そうなんです、本当によかったですぅ〜。
チョビたん自身も適切なお薬で随分体調が楽みたいですし
わたしも不安が解消されて気楽になりました〜。
経過も順調です、って太鼓判を押してもらったし
病院を変えて本当に良かったな〜、と実感しています。
by tabbycat (2006-06-10 14:04) 

MARI

正しい診断がなされて、適切な治療がなされ、本当に良かったです。
先生の方針も、素敵だと思います。
私も、うちの猫達にはどんな時もハッピーでいて欲しいと思いますもの。
チョビたん、頑張ってね。
by MARI (2006-06-11 18:08) 

Jelly-Bird

皆さん苦労されてると思いますが、病院選びは難しいですよね。
tabbycatさん&チョビちゃんに良い出会いがあった様で、ホントに良かったです。
新しい先生と、先生を紹介してくれたご近所さんにnice!
by Jelly-Bird (2006-06-11 19:38) 

tabbycat

こちらもすっかりお返事が遅くなり申し訳ないです。。。
MARIさん♪
当たり前のことですが、診断が正しくなければ
いくら病院に足繁く通っても良くなんてなりませんよね。
ああ、ほんとに怖いなー。
病院に行ってるからって安心じゃないんだぁ。。。と実感しました。
今のところチョビたんの経過は順調な様なので
先の事はその時になってから考えようと思っています。

Jelly-Birdさん♪
本当に難しいですよね。
前の病院にもこの先、甲状腺の病気の子が来るでしょうけど
一体どうなるんだろう?やっぱり老化で片付けられちゃうのかな?って
思うと何だか苦しいです。
チョビたんには良い出会いがあって、すごくすごくラッキーでした。
by tabbycat (2006-06-20 11:52) 

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